青天の霹靂すぎる結婚から絶対に逃げられないのだと覚悟した時。 長所も短所も知り尽くした親友同士なら、できるだけ歩み寄ったほうが幸せになれるのではとおもった。 恋のようなときめきはないけれど、親愛の情なら決して負けない自信があったから。 下手な政略結婚の相手より、わたしのほうが彼にとっても幸せに違いない。 どえらい秘密を一つだけ抱えた相手だけれど…… わたしのほうも、彼とならやっていけると思う。 だって精霊師の掟を理解してもらえない人と過ごすのは不可能だから。 先に逝ってしまう…… わたしのたった一人だけのつがい。
更新:2021/2/20
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